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影クマとは、光の当たり方によって生じる「陰影」によって起こる目の下の症状のことで、目の下が膨らむと、膨らみの下側が影となり「影グマ」となります
目の下の膨らみは、眼球を支えるロックウッド靭帯という靭帯が老化により緩み、目の周りに豊富にあり眼球のクッションのような役割を担う「眼窩脂肪」が押し出される現象や、もともと「眼窩脂肪」が多いことが原因です。
目の下が膨らむと、たるんだように見えるため、目の下の皮膚にタルミがない状態でも目の下のタルミのように見えてしまいます。
目の下の影グマを理論的に理解して頂くために、まぶたの構造について少し説明いたします。
眼球は頭蓋骨の「眼窩」という窪んだ部分に収まっており、眼窩と眼球の間には、眼球を取り囲むように多くの脂肪があります。これが、眼窩脂肪(がんかしぼう)です。
眼窩脂肪には眼球を保護するいわゆるクッションのような働きがあり、上側は2つのブロック、下側は3つのブロックで構成されています。
目の下の膨らみはこの眼窩脂肪の内、下側の3つのブロックが押し出されて起きている症状です。
また、眼球はロックウッド靭帯と呼ばれる丈夫な靭帯で眼球が下へ沈み込まないように支えられています。
目の下の眼窩脂肪が押し出されるメカニズムとしては、眼球を支える靭帯が老化現象などによって緩んだ場合と眼窩脂肪が多い場合がその主な原因となります。
靭帯が緩むと眼球は下方に下がり、結果として目の下側の眼窩脂肪を押し出し、生まれつき眼窩脂肪が多い場合は多い分だけ目の下側の眼窩脂肪は押し出され、結果的に目の下の膨らみの症状となります。
このようなメカニズムにより膨らんだ目の下の膨らみの部分は、光のあたり方(通常は頭上から光があたるので)によって、その下側に影ができ、「影グマ」の症状となります。
一般的に、この影グマの症状は、老化現象に起因することが多いので、加齢とともに症状は進行します。しかし靭帯の緩み方や症状の現れ方、眼窩脂肪量には個人差があるので、若年層の方でも影グマの症状が現れることも多く、20歳代の方から80歳台の方まで幅広く治療にお見え頂いております。
目の下の膨らみだけが影グマの原因となっていることもありますが、それ以外にも原因がある場合があります。
それは、目の下と頬上の境目に生じる段差です。
上の図をご覧下さい。
目の下の眼球が収まっている下縁から頬にかけて、メーラーファットと呼ばれる脂肪があります。
目の下の膨らみやタルミのない方でも、このメーラーファットが痩せていたり下垂している場合は目の下の広範囲に「影」ができ、クマの症状となります。
老化現象・急激な体重の減少・先天的な要因などによるもので、目の下との高低差が大きいほど強くなり、目の下が膨らんでくると、目の下のクマの症状はさらに強くなってしまいます。
このように、頬の上のメーラーファットのボリュームが少なく、目の下に膨らみがある「目の下のクマ」症状の場合、一見すると目の下の膨らみだけを「クマ」の原因と考えがちですが、頬の上のメーラーファットのボリューム不足を見逃してはなりません。
このような症状に対して「経結膜脱脂法」だけを行なった場合、目の下のエリア全体的が凹み、広範囲が影となるために症状が悪化した印象となってしまいます。
目の下の皮膚の直ぐしたには、眼輪筋という、目を閉じる働きをする薄い筋肉があります。筋肉ですので、眼輪筋そのものは赤い色をしています。
まぶたの皮膚は人間の皮膚の中でも最も薄い部分のため、まぶたの直ぐ下にある眼輪筋の色合いが目の下の皮膚の色合いに影響し、紫色~赤み帯びた状態に見えることがあります。
これが紫グマの原因です。
いうなれば、紫グマは、眼輪筋が透けて見えている状況となるため、皮膚の厚さや皮膚の透明感によって影響を受けることになります。
血行不良がその主な原因とされることも多い症状ですが、加齢が原因となり、皮膚が薄くなったり頬上の脂肪(メーラーファット)が下垂したりすることがその原因となることも少なくはありません。
紫グマを完全に消すことはできませんが、当院で行なう脱脂ダブルリポ法の場合、皮膚と眼輪筋の中間層に脂肪を注入するので、眼輪筋が透けて見えづらくなり、改善する傾向があります。
脂肪は黄色味がかった色合いのため、脂肪を注入した場合は改善する傾向にありますが、ヒアルロン酸などの注入物は透明ですので、改善傾向を見込むことはできません。
紫グマは完全に消すことは出来ませんが、脱脂ダブルリポ法で症状が軽減するため、軽いお化粧でも目立たなくすることができます。
茶グマとは目の下の皮膚にメラニン色素が沈着し茶色くなっている状態です。
多くの場合は目の下と頬の境目周辺に症状が現れることが多いようですが、下まぶたの広い範囲に及んでいるケースもあります。
茶グマの治療には、一定の間隔でレーザー治療とトレチノイン療法を交互に何度も繰り返し行なわなければならないため、患者様の負担も大きなものになります。
目の下が茶色く、ご自身では色素沈着が原因で茶グマの症状となっていると思っていても、実は、影グマと茶グマが混在し目の下のクマやタルミが目立っているケースが多いようです。
このような影グマと茶グマが混在しているケースでは、影グマの解消術(脱脂ダブルリポ法)を行なうことで目の下のクマの症状は大きく改善するケースがほとんどです。
これは、影グマが解消した分だけ症状が改善しているわけではなく、涙袋から下の部分が頬にかけて全体的に膨らむため、皮膚に張りが出て色素沈着が薄くなるからです。
ちょうど色の着いた風船を膨らますと、色が薄くなるのと同じ原理です。
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