目の下のクマ治療は、見た目の印象を大きく左右する重要な美容医療です。しかし、脱脂・脂肪注入・裏ハムラ・表ハムラなど複数の選択肢があるため、「自分にはどれが合うのか分からない」という方が非常に多いのも事実です。本記事では、当院が実際に行っている診察プロセスと治療選択の基準を、美容外科歴30年の専門医の視点から体系的に解説します。
| 治療法 | 適している人 | 起こりうる落とし穴 |
|---|---|---|
| ① 脱脂法(切らないクマ取り) | 10〜30代前半 / 皮膚のハリがある / 色グマなし / ポジティブベクター | 取りすぎによる凹み・シワ増加・皮膚色の暗化 |
| ② 脱脂+脂肪注入法 | ネガティブベクター / 紫グマが濃い / 笑顔で溝が深くならない | 脂肪の生着率・しこりのリスク |
| ③ 裏ハムラ法 | 〜40代半ば / 笑顔で溝が深くなる / 膨らみ+凹みが混在 | 色グマ単体・脂肪不足では効果が弱い |
| ④ 表ハムラ法 | 皮膚のたるみが強い / 裏ハムラの適応を超えるケース | 回復期間が長い・外反のリスク |
患者様が気になっている症状、過去の治療歴、ダウンタイムの許容範囲、既往歴やアレルギーなどを丁寧に伺います。安全性と適応判断のために欠かせない工程です。
正面では目袋(眼窩脂肪の膨らみ)、ティアトラフ(靭帯による溝)、ゴルゴ線、頬のボリュームを確認します。
表情では笑顔や目を細めた時にティアトラフが深くなるかどうかを評価し、上目線では眼窩脂肪の膨らみをより明確に判断します。
横顔では頬の位置が眼球より前か後ろかを確認し、ポジティブベクターかネガティブベクターかを診断します。
目の下の皮膚を軽く伸ばして凹凸をならしたり、顔を上向きにして天井の光を当てると、紫グマや茶グマといった“色のクマ”がより判別しやすくなります。
皮膚や眼輪筋のたるみ、下まぶたの支持力を確認します。皮膚を引き上げて改善する場合は皮膚切除が適応となり、あっかんべー検査で戻りが遅い場合は下まぶたのゆるみがあると判断します。
まぶたの裏側から眼窩脂肪を除去する最もシンプルな手術です。腫れが少なく回復が早い一方、以下の落とし穴があります。
"眼窩脂肪は“ただの余分な脂肪”ではなく、目の構造と機能を守るために欠かせない組織です。
そのため、適量の脱脂であれば問題ありませんが、必要以上に脂肪を取り除いてしまうと深刻なトラブルを招く可能性があります。
眼窩脂肪を過度に切除すると、
といった外見上の問題が起こり得ます。
さらに、複視(ものが二重に見える) や 慢性的な眼の奥の痛み といった機能的な障害が生じるケースも報告されています
このように、眼窩脂肪は見た目だけでなく、目の正常な働きを維持するためにも重要な役割を担っています。
だからこそ、脱脂は「必要な分だけ」にとどめることが絶対条件であり、取り過ぎは避けなければならないのです。
脱脂で膨らみを取り除き、必要な部分に脂肪を注入して凹みや紫グマを改善する方法です。ネガティブベクターの頬のやつれ改善、皮膚切除なしでのシワ軽減、紫グマの改善が期待できます。
膨らんだ眼窩脂肪を下方向へ移動し、膨らみと凹みを同時に解消する方法です。脂肪が十分あれば注入が不要で、笑顔でも溝が出にくくなるという特徴があります。
裏ハムラ法に加えて眼輪筋を引き上げて固定し、皮膚を切除することで重度のクマ・たるみを改善する方法です。
掲載している写真は、当院で実際に施術を受けられた患者様の経過を記録したものです。結果には個人差があり、すべての方が同じ仕上がりになるわけではありません。
クマ治療は、膨らみ・凹み・溝・色・皮膚の質・骨格・表情変化など、多角的な診断を行った上で適切な術式を選ぶことが最も重要です。当院では、10,000件以上の手術実績と3万件の分析データをもとに、患者様一人ひとりに最適な治療法をご提案しています。
「他院で脱脂を勧められたが自分に合っているか不安」「以前の治療結果に満足できなかった」という方も、無料メール画像診断やカウンセリングでお気軽にご相談ください。
出典:「THE 美容外科 Essentials」『目の下のクマ治療 「動画・イラスト・写真」で学ぶ』(メディカ出版、2026年5月発売・編著 水谷和則)
ISBN-10:484049133X / ISBN-13:978-4840491334
監修 銀座みゆき通り美容外科大阪院(梅田)