二重ラインに沿って切開し、二重まぶたの妨げになるもの(眼輪筋、瞼板前部脂肪、眼窩脂肪)を適度に取り除いてから二重まぶたに整形する方法です。
二重まぶた埋没法で二重まぶたにしたけれど元に戻ってしまった、まぶたが厚く腫れぼったいのでスッキリした二重まぶたにしたい、というような場合に適した方法です。
当院の方法は、まぶたの内部の二重まぶた固定は体内に自然吸収糸されるで縫合するので異物が残ることがなく、また皮膚は髪の毛ぐらいの細いナイロン糸で縫合します。
切開の長さによって部分切開法(ミニ切開法)と全切開法の二つの切開法による二重まぶたの方法があります。
二重まぶたラインに沿って5~10mmほど切開します。腫れが少なくダウンタイム(回復期間)が短い方法です。まぶたが極端に分厚い場合や幅広い二重まぶた希望の場合には適さないことがあります。
手術前
左右差のある末広型の二重です。
手術後(3ヶ月後)
左右差が解消しています。スッキリした平行型二重まぶたになりました。
手術後(閉眼)
目を閉じても傷は目立ちません。
二重まぶたラインに沿って目頭付近~目尻付近(20~25mmほど)を切開します。タルミがあれば皮膚も適度に切除してタルミのない二重まぶたに整形できます(タルミ取り二重まぶた全切開法:アイリフト)。まぶたが極端に分厚い場合や幅広い二重まぶた希望の場合でも大丈夫な方法です。
手術前
腫れぼったさのある末広型の二重です。
手術後(3ヵ月後)
腫れも引き、弛んだ感じも解消しています。スッキリした平行型二重まぶたになりました。
手術後(3ヵ月後)
目を閉じても傷は目立ちません。
もともと狭い二重まぶたを広げたい場合や、まぶたのたるみによって二重まぶたの幅が年々狭くなってきた場合は、今の二重まぶたより広いラインで二重まぶた埋没法や二重まぶた部分切開法(小切開法)を行う場合と、二重まぶた全切開法で皮膚切除して広げる場合があります。
過去に受けた二重まぶた埋没法の糸が気になる場合は、新たな二重まぶた手術と同時に、二重まぶた埋没糸の抜糸を行うと良いでしょう。
二重まぶたを狭くしたい場合や二重まぶたを一重まぶたに(あるいは二重まぶた手術前の状態に)戻したい場合は、状態に応じて方法が異なります。
二重まぶた埋没法の術後であれば、まずは二重まぶた埋没糸の抜糸を行いしばらく経過を見ます。これだけで元に戻ることもあります。
緩いクセ(癒着)の幅広な二重まぶたであれば、狭い二重まぶたを新たに作る(二重まぶた埋没法・二重まぶた部分切開法・二重まぶた全切開法)ことで解決することもあります。
二重まぶた切開法などで作ったクセ(癒着)がしっかりした二重まぶたの場合は、まぶたを切開して広い二重まぶたの癒着を無くす必要があります。二重まぶたを一重まぶたに戻す場合は広い二重まぶたの癒着を無くす手術だけ行い、二重まぶたを狭くする場合は広い二重まぶたの癒着を無くす手術と狭い二重の癒着を作る手術を同時に行います。
なお、二重まぶたを狭くする手術や二重まぶたを一重まぶたに(あるいは二重まぶた手術前の状態に)戻す手術は、二重まぶたを新たに作ったり、狭い二重まぶたを広くする手術と比べて難易度が高いので、医師選びは慎重に行ってください。