目尻が少したれ見気味に開いた「アーモンド」のような目の形はとても魅力的な印象となり、当院でも人気の治療です。治療方法にはボトックス注射の方法と目尻側を切開する方法があります。
ボトックス (BOTOX) はボツリヌス菌が産生するタンパクを加工して作られた医薬品で、筋肉の動きを弱める作用があります。
この作用を利用して、下まぶたを閉じる働きをする眼輪筋の一部にボトックス (BOTOX) を注射することで、眼輪筋の収縮力が弱くなり、結果的に下まぶたの外側が少し開くので、ちょうどアッカンベーをした時のように、少しだけ目を大きくすることができます。
効果は4ヶ月間程度なので、効果の継続を希望する場合は治療を反復します。切開手術と比べて効果は控えめですが、腫れや傷痕の心配が無く、通院も不要です。また薬は安全量の範囲で注入するので、身体に対する負担や危険性はありません。
下瞼開大術(垂れ目形成術)は、ちょうどアッカンベーをした時のように、下まぶたの目尻側を広げる(引き下げる)ことによって、つり目を垂れ目気味に修正し、同時に目を大きくする手術です。
つり目はキツイ印象に見られがちですが、下まぶたを引き下げるだけで印象が柔らかくなります。またアーモンド型の大きな目になることで、目ヂカラアップ間違いなしです。
下まぶたの裏側(結膜側)をレーザーで切開し、capsulo-palpebral fasciaという部分を縫い縮めて下まぶたを裏側から引き下げます。引き下げが軽度の場合は、この処置のみで終了です。腫れが少なく、皮膚を切らないので、傷痕の心配がありません。手術の翌日からアイメイクも可能です。コンタクトレンズは 1 週間後から装着可能です。
ある程度引き下げる場合は、裏側(結膜側)の引き下げと同時に、表側(皮膚側)の引き下げも行う必要があります。この処置を行うことで、下まつ毛が外側を向くので、目がより大きく見える効果があります。表側(皮膚側)の引き下げは、下まつ毛の生え際を皮膚切開して、皮膚を適度に切除して、極細の糸で縫合します。糸は 1 週間後に抜糸します。抜糸後からアイメイク可能です。傷の回復が非常に早い部分であり、術後早期から傷痕が目立つことがないので、ご安心ください。
手術前
目を大きくし、同時につり目を改善させる目的で、目尻切開術と下瞼開大術(たれ目形成術)を併用して手術しました。
術後12日目
下瞼開大術(たれ目形成術)は、裏側、表側の両方の処置を行っています。目尻が横に広がると同時に、下まぶたが引き下げられて、つり目が治り、目が大きくなっています。
手術前
垂れ目形成術(下眼瞼開大術)のシミュレーション
画面下に手術用ゴム手袋をつけた指先が写っていますが、指先で下まぶたを引き下げて、手術後のイメージを確認しているところです。
患者様には鏡でこの状態を見ていただいたり、デジカメで撮影して画面でチェックしていただいたりします。
手術の最中 1
垂れ目形成術(下眼瞼開大術)は、まず下まぶたの裏側からアプローチして、デザイン通りにまぶたの引き下げを行います。画像はこの時点での写真です。
まぶたは下がっていますが、下げた分だけ表側の皮膚が余ってしまい、逆さまつ毛のような感じになってしまいます。
手術の最中 2
このまま手術終了にはできませんので、引き続き、この皮膚余りを修正します。
こちらは皮膚余りが解消されるように、指で下まぶたの皮膚を引き下げているところ。
まつ毛に沿って余分な皮膚を切除するデザインが書き込まれています。
手術の終了時
余分な皮膚を切除縫合して、逆さまつ毛状態を修正したところです。これで手術終了です。
白眼が赤いのは、部分的に内出血しているためです。1~2週間で吸収されて消えます。
縫合した糸は1週間後に抜糸します。
手術2週間後
シミュレーション通りの目に仕上がりましたね。手術前と比べて、目が一段と大きくなり、華やかで、かつやさしい印象です。
まつ毛に沿った傷跡がほんの少しだけ赤いですが、目立つほどではありません。今後赤みが引けば傷痕は近くで見ても分からなくなります。
手術前
手術直後
下まぶたの裏側で引き下げを行い、引き下げた分だけ余りが生じた表の皮膚を切除します。
つまり表側と裏側を均等に引き下げて、下まぶたの理想的なカーブを作り上げます。
術後1週間目
縫合糸を抜糸した直後です。
上まぶたにはノータッチなので、上まぶたにはアイメイクできます。
下まつ毛の生え際付近は傷の治りが大変早いので、抜糸直後から傷痕はあまり目だちません。
白目に軽度の内出血を認めます。
術後2週間目
白目の内出血も消え、ほぼ完成形と言えます。
傷跡もほとんど分かりません。
術前
術後
術前
術後
術前
術後
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