多くついている頬や顎の脂肪は吸引してほっそりとしたシャープな印象にしたり、逆に少なく老けた印象になりやすい場合は脂肪を注入するなどして、フェイスラインを整えることができます。
頬の場合は通常の皮下脂肪の他にもバッカルファットという深い位置の脂肪もあります。
頬やあごのぜい肉を吸引除去する治療です。
耳たぶの裏やあご先の裏を2~3mm切開し、ここから直径2mmの細長い吸引管を挿入して治療します。
術後は数日程度、テーピングやフェイスバンドを使用します。
あご先が後退している場合、あご整容術を併せて行うことできれいなフェイスラインを作りことができます。
目の下のから頬の周辺には脂肪吸引では除去できない「バッカルファット」「メーラーファット」「ジョールファット」と呼ばれる脂肪が有ります。
頬のほぼ中央に位置し範囲も広い脂肪です。年齢を重ねると老化現象として下垂し頬のたるみの要因の一つとなります。
バッカルファットは元々、頬の高い位置にありますが、20代中頃からだんだん加齢とともに下がってゆき、たるみを促進します。このためにほうれい線が深くなり口角も下がり、口の横にブルドッグのたるみが現れます。
バッカルファットは脂肪なので、体脂肪が増えればバッカルファットも肥大して大きくなり、その分顔が大きくなります。大きくなった脂肪が年齢とともに下垂して頬が下膨れになり、そのためにさらに顔が大きく見えるようになることもあります。
頬骨の下や口元の脂肪が多い人、口の中をよく噛んでしまう人に効果的な手術です。頬の脂肪吸引との併用が効果的な場合もあります。
手術は口の内側を1~2cm程度切開し、頬の深い位置にあるバッカルファットを引き出して切除します。切開部は溶ける吸収糸で縫合するため抜糸の必要はなく、口の中からのアプローチなので皮膚に傷は全く残りません。
手術時間は30分程度です。洗顔やシャワー、メイクは当日から可能です。
眼窩縁から頬骨、法令線に囲まれる範囲にある脂肪です。この脂肪が加齢と共に下垂してくると頬を押し下げ頬のたるみの原因や法令線が深くなる原因となります。
メーラーファットのボリューム不足や低下が原因となりゴルゴラインの要因となることがあります。そのような場合は脂肪注入(マイクロコンデンスリッチファット注入)でゴルゴラインをなくすこともできます。
除去する場合はバランスよく調整して除去することが非常に重要となります。
メーラーファットを除去する場合、特殊な陰圧のかかるシリンジを用いて口の中からカニューレで吸引除去する方法で行います。
口の中を2~3ミリ程度切開しますが、自然に解ける吸収糸を使用しますので抜糸の必要もありません。
バッカルファットと同時に行う場合はバッカルファットの傷を利用して同じ個所から除去します。
ジョールファット口元横から口角下にかけて存在する皮下脂肪です。
この脂肪が垂れ下がることで、口角付近のたるみ、マリオネットラインが強調され、俗にいう「ブルドック顔」の原因ともなります。
ジョールファットの下垂する要因の多くは加齢ですが、若い方でも下垂していたり脂肪が多かったりする場合があります。
除去する場合は目の下のクマの原因とならないようバランスよく調整して切除します。
ジョールファット除去術は、特殊な陰圧のかかるシリンジを用いて耳の裏側や口の中からカニューレで吸引除去します。
耳の裏側から行う場合は傷跡も2~3ミリ程度で耳に隠れますので傷跡も目立ちません。
口の中から行う場合も2~3ミリ程度切開しますが、自然に解ける吸収糸を使用しますので抜糸の必要もありません。
こけている頬をふっくらさせたい場合や、頬の輪郭に左右差がある場合の修正に効果的な治療です。
下腹部などから皮下脂肪を吸引して、これを調整後に頬に注入します。
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