ボトックス(BOTOX)はボツリヌス菌が産生するタンパクを加工して作られた医薬品で、筋肉の動きを弱める作用があります。
メスを使わないプチ整形。
眉間や目尻などの表情じわの改善だけでなく、小顔も実現できます。
しわに対して行う治療の注射成分は、ボツリヌス菌が産生する「A型ボツリヌストキシン毒素」というタンパク質の一種です。ボツリヌス菌自体は食中毒の原因となるほど毒性が強いですが、治療で使用するものは製薬会社で製造された安全なものです。
この薬剤を肌の気になる部位に注入すると、筋肉に作用してその動きを抑え、筋肉の収縮によってできる表情じわの改善が期待できます。目尻、眉間、額、鼻根部、あごのしわ、下がった口角、ガミースマイルの改善に使用されています。注射による施術は約5分程度で、注入後2~3日から1週間で効果が現れ、約6ヶ月持続します。深いしわの改善はもちろん、しわが刻まれる前の予防としても効果的です。
日本では、アラガン社の--A型ボツリヌストキシン毒素製剤--「ボトックス®」は、1996年に眼瞼痙攣、2000年に片側顔面麻痺、2001年に痙性斜頸の適応で厚生労働省から承認され、2009年には眉間の表情じわの適応でも承認を受けました。この薬剤は、保険適応の疾患以外にも、しわ治療、痩身治療、制汗治療などに広く使用されています。
深く刻まれたしわにはヒアルロン酸注射が最適な場合もありますので、症状に応じてご相談ください。
筋肉の収縮を抑制し、しわをできにくくするボトックス注射は、施術時間が短く、通常、注射後1~2週間で効果が現れます(注入部位によって異なります)。また、施術に使用する針は非常に細いため、注射の跡が残る心配もありません。
当院では、画一的な注入は行わず、しわの状態に応じて医師が最適な注入法を選択するメソッドを提案しています。
しわ治療注射について、「顔の筋肉が動かなくなり、表情が作りにくくなる」と言われることがありますが、これは主に過剰な注入量によって引き起こされるトラブルです。適切な注入量は患者様によって異なり、0.01ml単位で細かく調整する必要があります。
当院では、特に初めての方には、少量の注入量から始める丁寧な施術を提案しています。これまで多くの患者様の『しわ・たるみ』に向き合ってきた経験と知識を基に、その方にとって最適な注入量で、自然で高い完成度の仕上がりを実現します。
ボトックス注射はプチ整形といえども、どこで治療しても同じというわけではありません。薬剤を筋肉に注入するため、筋組織や神経・脂肪の配置に関する十分な知識と医師の技術が求められる治療です。
当院では、経験豊かな医師が患者様のご要望や症状に合わせて、適切な“位置”・“深さ”に適切な“量”を注入しております。
ほうれい線やゴルゴラインを改善したいと希望される方が増えています。しかし、実際にはその部位自体の問題ではなく、頬のたるみや脂肪の厚みがほうれい線の原因であることが多いです。お顔全体の若返りを希望される場合、ヒアルロン酸注入やリフトアップ術(フィラーリフト)などを行うことで、全体的に若々しく華やかな印象にすることが可能です。
目尻や眉間、額などの表情じわに悩んでいる方へ。しわ取り注射は、脳が筋肉を動かす指令を出す際に分泌される神経伝達物質、アセチルコリンの放出を抑制する作用があります。これにより、注射した部分の筋肉の動きを抑え、表情じわが深くなるのを防ぎます。
小顔になりたい方へ。咀嚼や無意識の食いしばりによって発達したえら部分の咬筋に注射をすることで、硬くなったえらを緩めてほっそりとさせます。また、角ばった輪郭も同時に改善され、小顔効果が期待できます。
アゴから首、ほうれい線の横の肉、目の下のたるみでお困りの方へ。微量の薬剤を皮膚の浅い層に注射することで、筋肉全体ではなく表面繊維の働きを抑えることができ、これらの部位のたるみ改善が見込まれます。
ヒアルロン酸注入と同様に、しわ治療注射も注射で行える手軽な治療法としておすすめです。
しわ治療注射は、筋肉の緊張を和らげてしわを緩めることで改善します。一方、ヒアルロン酸注入はしわや溝を下から盛り上げる作用があります。しわの部位や深さによってこれらを使い分け、組み合わせて治療することで、より自然で若々しい仕上がりを実現します。
※承認を受けていない医療機器・薬剤について個人輸入された医薬品の使用によるリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/index.html