執筆・監修:銀座みゆき通り美容外科 総院長 水谷和則
裏ハムラ法は皮膚を切らずに行えるためダウンタイムが短く、優れた治療法ですが、余った皮膚のたるみを処理できないという弱点があります。
年齢とともに皮膚や筋肉のゆるみが進行すると、裏ハムラ法や脱脂法では限界が生じます。その際に選択肢となるのが、重度のクマやたるみを根本から改善できる表ハムラ法です。
表ハムラ法は、下まつ毛のすぐ下を切開し、眼窩脂肪の移動に加えて眼輪筋の引き上げ固定、余剰皮膚の切除まで行う治療です。
表ハムラ法は、脂肪の凹凸だけでなく皮膚のたるみや筋肉のゆるみまで一度に改善できる強力な若返り手術です。
特に50代以降で皮膚が伸びて余り、シワやたるみが顕著なケースに適しています。皮膚を切らない治療では、脂肪が減った分だけ皮膚が余り、かえって老けた印象になることがあります。
移動させる脂肪が少ない方や、皮膚が薄く筋肉が透けて見える紫グマの方には効果が限定的です。
皮膚切開・筋肉操作・皮膚切除を行うため、腫れや内出血が強く出ることがあります。抜糸までは1週間ほど、自然に落ち着くまで数ヶ月かかることもあります。
表ハムラ法で最も注意すべきリスクです。
手術直後から発生し、修正には皮膚移植など大掛かりな治療が必要になることがあります。
傷の治癒過程で組織が硬く縮むことで起こります。術後2〜3週間頃から現れることがあり、通常は3〜6ヶ月で自然に改善します。
表ハムラ法は、重度のクマ・たるみ・シワを一度の手術で総合的に改善できる非常に効果的な治療です。
ただし、ダウンタイムや外反のリスクがあるため、皮膚の切除量や下まぶたの緩みを正確に診断できる熟練医による施術が不可欠です。
拘縮による一時的な外反は時間とともに改善するため、過度な心配は不要です。
眼窩脂肪の突出と、年齢変化による下まぶたの皮膚のゆるみが目立つケースでした。表ハムラ法を用いて、目の下の影やふくらみの原因となる脂肪と段差を整え、滑らかなラインに再形成。さらに下まぶたの余剰皮膚を少量だけ取り除くことで、細かなシワやたるみを解消し、自然で若々しい印象のまぶたになりました。加えて眉下切開も同時に行い、上まぶたの下垂も改善しています。
眼窩脂肪の前方への張り出しと、加齢でゆるんだ下まぶたの皮膚が顕著に見られたケースでした。表ハムラ法を行い、目の下の影やふくらみの原因となる脂肪の位置を整えて段差を解消し、滑らかなラインへ再構築。さらに下まぶたの余った皮膚をわずかに切除することで、細かいシワやたるみを改善し、自然で若々しい印象の目元に仕上がりました。
掲載している写真は、当院で実際に施術を受けられた患者様の経過を記録したものです。結果には個人差があり、すべての方が同じ仕上がりになるわけではありません。
『THE 美容外科 Essentials 目の下のクマ治療』
メディカ出版(2026年5月発売) 編著:水谷和則
ISBN-10:484049133X / ISBN-13:978-4840491334
監修 銀座みゆき通り美容外科大阪院(梅田)