経血膜脱脂の重大トラブル|コラム

銀座みゆき通り美容外科[大阪/梅田]
コラム

経血膜脱脂によるクマ・たるみ治療
--過剰脱脂(脱脂しすぎ)の重大トラブルについて!--

軽結膜脱脂トラブルのイメージ画像

銀座みゆき通り美容外科は開院から20年にわたり、目の下のクマやたるみの治療に注力してきました。
毎年のように美容外科学会や医師向けの専門書で研究成果を発表し、その結果として、経血膜脱脂による治療が全国の美容外科で広く導入されるようになりました。

しかし、近年一部の医師やクリニックによって、適切ではない方法でのクマ治療が行われている実態があり、別のコラムでも注意喚起を行ってきました。

ここ最近特に深刻な問題として増えているのが、「眼窩脂肪の過剰脱脂」、つまり脂肪を取りすぎてしまうケースです。不十分な脱脂や、脱脂によるくぼみが生じた場合は、脂肪注入などで修正が可能ですが、実際に当院でも多くの再治療を行っています。しかし、過剰脱脂に関しては、目の機能そのものに深刻な障害を引き起こすことがあり、回復が非常に困難、あるいは不可能な場合もあります。これはクマ治療における重大なリスクのひとつです。

本コラムでは、その問題について詳しく解説していきます。

眼窩脂肪の役割について

眼窩脂肪とは、頭蓋骨の内側にある「眼窩」と呼ばれる空間に存在し、眼球と頭蓋骨の間を埋める脂肪組織です。
この脂肪は、硬い骨と繊細な眼球の間でクッションのような役割を果たし、外部からの衝撃をやわらげるだけでなく、眼球がスムーズに動くための潤滑的な存在でもあります。

体内にある脂肪の中では規模は小さいものの、明確に眼球の保護という目的を持って存在しています。このように、構造的・機能的に重要な働きをもつ脂肪は珍しく、眼窩脂肪はその代表例といえるでしょう。

皮下脂肪や内臓脂肪が減少しても身体に大きな影響を与えない場合が多い一方で、眼窩脂肪は例外的に、視機能の安定に直接関わっている点が特徴です。

眼窩脂肪のイメージ

眼窩脂肪は取り除いてもよいものなのか?

それほど大切な働きを担っている眼窩脂肪ですが、その一部を除去しても問題はないのでしょうか。

結論から言えば、「条件付きで可能」です。具体的には、眼窩の外へと突出した脂肪のみが対象になります。突出部分には眼球を保護する機能がなく、美容的・機能的観点から除去しても眼の働きに支障をきたすことはありません。

このような“はみ出した眼窩脂肪”の除去は、当院でも一般的に行われている処置で、安全性にも十分配慮されています。

正常な眼窩脂肪の状態と眼窩脂肪が突出してクマの症状になっているケースのイメージ

眼窩脂肪の過剰除去について(脱脂しすぎ)

除去しても支障がないのは、あくまで眼窩の外側にはみ出した眼窩脂肪のみです。
これを超えて本来必要な脂肪まで取り除いてしまうと、それは「過剰脱脂(取りすぎ)」と呼ばれ、問題が生じる可能性があります。

眼窩と眼球の間には脂肪が豊富にあり、理論上は多くを除去できてしまいますが、その分、適切なバランスを保つ判断が極めて重要になります。

中には「脂肪の除去単位ごとに料金設定をする」といったクリニックも存在し、「たくさん取れば取るほど見た目が良くなる」「除去量が多い医師ほど腕がいい」といった誤解を招く訴求が行われていることも。さらに、「目の下はへこんでいた方が理想的」といった印象操作により、必要以上の施術へ誘導されるケースも見受けられます。

結果として、そうした考えに基づいた施術が過剰脱脂のリスクを高めているのです。

眼窩脂肪が突出してクマの症状になっているケースのイメージ

過剰に脱脂した場合の後遺症(脱脂しすぎの後遺症)

眼窩脂肪を過剰に除去してしまった場合、最初に起こりやすいのが“眼球の位置の低下”です。

これまでそのスペースを埋めていた脂肪が急激に減ることで、眼球が支えを失い、徐々に下がってしまうのです。
眼球は非常に繊細で精密な器官のため、ほんの数ミリのズレでもさまざまな不調を引き起こす可能性があります。
よくあるのは「目の奥に感じる鈍い痛み」。鋭い痛みではなくても、長時間続く鈍痛や違和感は、日常生活に大きなストレスを与えるものです。
目は起きている限り絶えず働いているため、些細な不快感も無視できません。

見た目の変化としては、上まぶたの凹みが挙げられます。
眼球が下がることで上まぶたとの間に空間が生じ、結果としてくぼみが目立ち、老けたような印象が強まることがあります。
さらに、眼球の下がり方が左右で異なるケースでは、物が二重に見えたり視界に違和感が出たりすることも。

実際に、外見上で斜視のように見える状態になってしまった例も報告されています。

過剰な眼窩脂肪除去により眼球が下がったケースのイメージ

眼窩脂肪の過剰除去を避けるために

眼窩脂肪を除去する治療を検討する際には、担当医がその処置についてどのような方針を持っているか、必ず本人に直接確認することが重要です。

カウンセラーや看護師ではなく、実際に施術を行う医師に話を聞きましょう。「できるだけ多く取り除きます」といった方針を強調する医師には注意が必要です。
また、「将来のたるみ予防のために多めに除去します」といった説明も、安全性を軽視している可能性があるため要警戒です。

「脱脂で上まぶたや目の下にくびれが出るのが理想的」と考える医師の見解にも慎重になったほうが良いでしょう。

さらに、SNSなどで“どれだけ多くの脂肪を除去したか”をアピールしているような医師や、「眼窩脂肪一単位いくら」といった料金体系を採用しているクリニックも、信頼性という点では疑問が残ります。
ただし、眼窩脂肪の脱脂を含むクマ治療は、適切な判断と技術のもとで行われれば、非常に満足度の高い結果が得られる施術です。

後悔のない選択をするためにも、事前にしっかりとクリニックの方針や医師の考えを確認し、納得した上で治療を進めましょう。

-----目の下のくま・たるみ---
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監修 銀座みゆき通り美容外科大阪院(梅田)

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